手術後のリスクを減らし がん治療のつらさを軽減
全身麻酔を伴う手術の際、お口のケアは重要な役割を果たします。手術時は口から呼吸用の管を通しますが、お口の中が汚れているとカビや雑菌が呼吸用の管を通して体内に入り込んでしまいます。お口のケアはこれを防ぐだけでなく、術後も口中の雑菌が原因で起こる肺炎を防いでくれます。また、抗がん剤使用時の歯科医師による口腔ケアは、口腔内の症状緩和や、全身に影響を及ぼす感染症などの予防にたいへん効果的です。お口の中の痛みや乾燥が減れば食事がおいしく食べられ、良好な栄養摂取で体力や免疫力の向上にもつながります。
手術・治療時の苦痛やリスクを減らし上手にがんを治すために、ぜひ専門家の口腔ケアを受けてみてください。また、がん治療が始まると歯科通院の時間を取るのが難しくなります。健康な時こそお口のメンテナンスをしっかり行いたいものです。